熱水吹き出し口周りからの錆汁
2年前に改修リメイク塗装したホーローバスの吹き出し口周りからの錆汁発生です。
2年前改修前
元々の状態が悪かったので、前処理のパテ処理をもう少し厚付けすれば良かったのですが、見た目を考えて薄かったです。
2年前の仕上げ状況。
エポキシパテが薄かったです。
エポキシパテ
使用のエポキシパテはソーラーエポックス910ソフトです。
エポキシパテヘラシゴキ
今回は厚付けとなるよう三角打ちとしました。
問題個所は5ミリ厚くらい乗せました。
これくらい乗せて置けば長期保ってくれるでしょう。
補修、塗装完了
補修、塗装完了
2年前の塗装改修ホーローバスですが、全体に特に艶感の変化も無く当時のままでです。
クラック補修
3年半前にパイロキープによる塗装改修を行ったポリバスです。
一部に1mm深さ、10㎝長程度のクラックが発生しておりこれの改修です。
深さからバスタブクラックが起因の塗膜クッラクと思われます。
よってエポキシパテ処理→パイロキープ色合わせ→塗装
の工程で補修します。
クラック部研磨
クラック周りをテーピングしてテーピング内を研磨しました。
ジスクは3Mのスポンジジスクミディアムです。
平滑に研磨→シンナー清掃です。
エポキシパテ処理
使用エポキシパテは、ソーラー社のエポックス910ソフトを使用しました。
パテの厚みはテープの枚数で調整します。今回は紙テープ3枚貼りとしました。
3枚貼りでは1mm程度の厚みとなります。
パテシゴキ
エポキシパテをパテヘラで均一にシゴキ塗布します。
20分程度待ってパテが手に付かない程度でテープ養生を剥がします。
パテ処理状況
テープ養生を剥がしました。
エッジ部が若干盛り上がっていますのでエッジ部のみを研磨して整えます。
色合わせ
バスタブの色合いがベージュ系ですので、
パイロキープ白をベースにカラートナー黒、オーカ、赤さびで色作りします。
使用したカラートナーはハイコンク溶剤用です。
カラートナーは溶剤ウレタン使用可能の物なら各社いずれも使用可能です。
上塗り塗布
色合わせしたパイロキープをタッチアップ塗布します。
弊社の刷毛塗りではナイロン目地刷毛溶剤用2㎝幅を多用します。
この刷毛は毛足が長く柔らかい。
ナイロン刷毛なので抜け毛が少なくゴミ噛みも少ない。
レベリング性も良く刷毛目も出にくいです。
今回の現場はパイロキープの補修ですのでパイロキープを使用しています。
クラック補修完了
クラック補修→パテ処理→パイロキープ塗布終了
パテに厚みがあり、技量も不足で、補修部は判りますが施主様にご了解頂き終了しました。
FRP亀裂のライニング
3年半前に漏水亀裂をガラスクロスライニングしました現場です。
以前のライニング前処理状況です。
今回の状況
以前の大きなクラック部を中心に細かなクラックが発生しました。
最近小学生の孫が来て二人でこの風呂に入るようになった。
男の子二人が飛び跳ねて遊ぶのでそれが原因なのかと思うとの事ですが、
以前のガラスクロスの1プライライニングでは不安ですので、
今回は2プライ(二重貼り)ライニングとし、頑丈な補修でクラック改修します。
改修部研磨
改修部を粗目ジスクペーパー使用で手掛け目粗しします。
エポキシパテ充填
クラック部にはエポキシパテを押し込み空気層が無くなる様、シゴキ充填します。
エポキシパテ塗布
クロスライニング箇所に十分にエポキシパテを塗り広げます。
ガラスクロス2プライライニング
エポキシパテ塗布後速やかにパテヘラを使用しガラスクロスを張り付けます。
使用のソーラー社パテの可能使用時間は10分程度で硬化しますので、手際良く
貼り付け→脱泡→貼り付け→脱泡を行います。
この時点でライニングが空気を噛んでいると後に膨れの原因となりますので脱泡作業は最も重要な作業です。写真は二重張りです。
今回使用のエポキシパテ、ガラスクロス
エポキシパテはソーラー社エポックス910ソフトです。
ガラスクロスはよくウレタン防水ライニングによく使用されているものです。
(日東防製)
エポキシパテポリッシング
硬化を1時間待ちポリッシングでライニング表面を平滑にします。
パイロキープ刷毛塗り塗布
補修部はパイロキープ類似色の2回塗りで仕上げました。
補修部は色差がありますが、施主様のご了承です。
今後は元気盛りの小学生の孫さん二人に耐久してくれればありがたいです。
一般にはこれで大丈夫ですが万が一これで不具合が出た場合はライニングクロス自体をヘビークロスに変更する必要があります。
(この場合、クロスに厚みがありますので見た目としては盛り上がります)
ステンレス浴槽施工前
カラーステンレス浴槽の塗装請負施工です。
カラーステンレス浴槽はステンレス素地に焼き付け塗装されています。
この焼き付け塗装が経時変化により色むら変色が酷くなったとの事で
塗装改修のご依頼を請けました。
ステンレス浴槽は浴槽使用での出入りの際タワミます。又熱変化による金属の膨張収縮もありますので難易度の高い施工となります。
○十分な足付け研磨 ○高密着の下塗り ○柔軟性のある上塗り塗料が求められます。
よって下塗りは強溶剤2液エポキシのステンレスベースコート(ホーローベースコート同等品)を使用し、上塗り塗料は柔軟性が高く硬度のあるパイロキープの吹付け施工としました。
前処理(研磨、養生、シーリング処理)
素地研磨中(ポリッシャー、♯100ジスクペーパー使用)
丁寧な研磨を行います。
シーリング撤去
変性シリコンハイクイックによるシーリング打ち直し
養生作業
排気養生
前処理完了
養生→研磨→シーリング打ち直し→脱脂を行い塗装前処理完了です。
ベースコート計量
ベースコート主剤計量です。
ベースコート硬化剤計量混合。
プラスシンナー15%で600g強を混合です。
ベースコート塗布翌日
ベースコートの硬化を待って、スポンジジスク使用でベースコート研磨です。
スポンジジスク
スポンジジスクは3Mのスーパーファインを使用しました。
ベースコート表面を平滑に整えます。
ベースコート研磨終了
上塗り塗装計量混合中
上塗り塗料はパイロキープTS2000パステルグレーの2回塗り
→パイロキープTS2000クリアー1回塗り吹付けです。
上塗り塗装計量混合中
パイロキープの混合量は主剤350g:硬化剤150g:シンナー60gで合計560gを30秒程度の攪拌しています。通常は主剤硬化剤で400gとしますが、120㎝の大型浴槽ですので余裕を持って500g混合としました。
パイロキープパステルグレー吹付け塗装中
吹付け作業中です。弊社では低圧温風塗装機を使用していますので比較的ダレやミストは少ないです。逆にその分ゆず肌になりやすいので適正なシンナー調整と適正な吐出量が求められます。
パイロキープパステルグレー吹付け完了
カラー塗装2回目後の研磨は(特に半硬化状態では)色が変色しますので大きくは研磨出来ません。局所のブツ取り程度とします。
弊社ではカラー塗装後にクリアー塗装でなめらかな肌具合いを作ります。
パイロキープクリアー塗布で塗装作業完了。
クリアー塗布でザラツキの無いなめらかな肌具合いとなりました。
ポリッシングは必要ない精度で上がっております。
パイロキープクリアー塗布で全工程完了です。
但し養生剥がしはホコリ落ちリスクを避ける為、クリアーのタック切れを待って行います。
タック切れは硬化促進剤を2%添加しておりますので約1時間30分程度です。
白い亀の甲模様の汚れ
弊社が1年前に施工させて頂きました浴槽です。
白い亀の甲状の不具合が天板の四隅にあることに気付いたとのご連絡で
確認と改修に伺いました。(クラックでは??)
スポンジと洗剤では落ちない程度に固着しております。
天板の四隅は水が溜り→乾くを繰り返す部分でした。
調べてみますと酵素系の白色入浴剤を使用されての発生と思われます。
濃いグレー色の浴槽ですので特に目立った様です。
改修
改修は3Mのスポンジジスク(マイクロファイン)で軽く研磨して落としました。
改修
研磨後は若干の艶引けがありましたのでコンパウンドポリッシングをして
艶の復活をしました。
改修完了
四隅の白色は取れ回復しました。
入浴剤による不具合で今回の事例は初めてでしたが、
酵素系の入浴剤で特殊な物と思います。
エプロンの下部にもツララ状の固着がありました。
乾く時にパウダー成分が固まるのかと思います。
新品のポリバスでも白色系ポリバスでは硫黄成分、唐辛子成分入りの入浴剤を長期間使用した場合、赤み・黄みが染まる事があると聞いております。
特殊な入浴剤の長期使用は要注意です。