溶剤系塗料塗った場合、2回目で写真のような塗膜チヂミが発生する場合が有ります。
〇溶剤で表面が溶けるプラスチック素地に塗った場合。
(バスタブのFRPポリエステル樹脂は耐溶剤性強いです)
〇脱脂清掃が不十分で油分やシリコンシーリングのシリコン分が素地に残っていた場合。
〇1回塗りの養生(乾燥)時間が短時間過ぎた場合等。
バスピュアコートは強溶剤速乾性ウレタンの為、耐溶剤性の弱いプラスチック製品への塗装は不向きです。
(遅乾性シリコンのパイロキープは今後確認します)
水周りには弱溶剤塗料、水性塗料はNGなので今後仕様検討します。
一般にはリフティング防止プライマー仕様ですが相性確認致します。
写真も耐溶剤性の弱いプラスチックの物が多く要注意です。
目立たない部分で溶剤拭きテストしてみて即座に表面がべたつく場合はNGです。
バスピュアコートのチヂミ再現テスト
写真はツルツルの一般的タイルです。陶器同等です。
浴室や水周りでは塗装の機会も多く難接着の部類の素地ですので
今回はこの素地を使用してバスピュアコートのチヂミの発生確認を致しました。
写真は通常仕様(粗目のジスクペーパー使用)で軽目に目粗しをしました。
次にシンナーによる脱脂清掃を十分にしました。
次に刷毛塗り1回目です。
チヂミ確認なのでホームセンターの150円の溶剤刷毛使用です。
余談ですが案の定天然毛の刷毛は埃噛みが有りブツ肌になりました。
特に天然刷毛は埃噛みが多いので使用の際は事前に十分なシンナー洗浄が必要です。
1回目の塗りは14時20分に塗りました。室温は10℃です。
虐化テスト(わざと過酷な条件で行うテスト)として
2回目の塗布を30分後、60分後の未硬化時間で行いましたが今回はチヂミの発生や不具合はありませんでした。
今回のテストでは不具合は発生しませんでしたが、まだ半硬化にも満たずペーパーも当てられない短時間ですので物性強度も心配です。よって2回目の短時間塗りは基本NGです。
次に半硬化〜硬化の180分、24時間後に2回目を塗布しました。
チヂミの発生はありません。
バスピュアコートの場合、弊社では2回目の塗布は基本翌日塗布を推奨させて頂いております。
(タイル、陶器への付着強度に付きましては前回のテストで◎合格でした)
今回は塗装不安の多いタイルに塗布し2回目塗布でのチヂミを確認しましたが、想定した発生はありませんでした。