ステンレス浴槽施工前
カラーステンレス浴槽の塗装請負施工です。
カラーステンレス浴槽はステンレス素地に焼き付け塗装されています。
この焼き付け塗装が経時変化により色むら変色が酷くなったとの事で
塗装改修のご依頼を請けました。
ステンレス浴槽は浴槽使用での出入りの際タワミます。又熱変化による金属の膨張収縮もありますので難易度の高い施工となります。
○十分な足付け研磨 ○高密着の下塗り ○柔軟性のある上塗り塗料が求められます。
よって下塗りは強溶剤2液エポキシのステンレスベースコート(ホーローベースコート同等品)を使用し、上塗り塗料は柔軟性が高く硬度のあるパイロキープの吹付け施工としました。
前処理(研磨、養生、シーリング処理)
素地研磨中(ポリッシャー、♯100ジスクペーパー使用)
丁寧な研磨を行います。
シーリング撤去
変性シリコンハイクイックによるシーリング打ち直し
養生作業
排気養生
前処理完了
養生→研磨→シーリング打ち直し→脱脂を行い塗装前処理完了です。
ベースコート計量
ベースコート主剤計量です。
ベースコート硬化剤計量混合。
プラスシンナー15%で600g強を混合です。
ベースコート塗布翌日
ベースコートの硬化を待って、スポンジジスク使用でベースコート研磨です。
スポンジジスク
スポンジジスクは3Mのスーパーファインを使用しました。
ベースコート表面を平滑に整えます。
ベースコート研磨終了
上塗り塗装計量混合中
上塗り塗料はパイロキープTS2000パステルグレーの2回塗り
→パイロキープTS2000クリアー1回塗り吹付けです。
上塗り塗装計量混合中
パイロキープの混合量は主剤350g:硬化剤150g:シンナー60gで合計560gを30秒程度の攪拌しています。通常は主剤硬化剤で400gとしますが、120㎝の大型浴槽ですので余裕を持って500g混合としました。
パイロキープパステルグレー吹付け塗装中
吹付け作業中です。弊社では低圧温風塗装機を使用していますので比較的ダレやミストは少ないです。逆にその分ゆず肌になりやすいので適正なシンナー調整と適正な吐出量が求められます。
パイロキープパステルグレー吹付け完了
カラー塗装2回目後の研磨は(特に半硬化状態では)色が変色しますので大きくは研磨出来ません。局所のブツ取り程度とします。
弊社ではカラー塗装後にクリアー塗装でなめらかな肌具合いを作ります。
パイロキープクリアー塗布で塗装作業完了。
クリアー塗布でザラツキの無いなめらかな肌具合いとなりました。
ポリッシングは必要ない精度で上がっております。
パイロキープクリアー塗布で全工程完了です。
但し養生剥がしはホコリ落ちリスクを避ける為、クリアーのタック切れを待って行います。
タック切れは硬化促進剤を2%添加しておりますので約1時間30分程度です。