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バスピュアコート塗り板作成

2019/04/14 20:17:14  実験室

バスピュアコート塗り板作成

アルミ板、ステンレス板素地でバスピュアコートの塗り板作成中です。
塗り板ですが、作業工程は通常の施工仕様と同一です。
非鉄金属素地につきベースコートを昨日刷毛塗りしました。
16時間以上経過しましたのでこれからバスピュアコートパステルアイボリーの1回目を刷毛塗りします。
ベースコートにはフレーク顔料(固形顔料)が使用されていますので硬化後はブツ肌になりますので研磨が必要です。
♯180番ジスクペーパーで研磨して表面のブツ取りしました。


塗り板作成用の刷毛は使い回しの刷毛です。
使用後は十分洗浄してシンナーに漬けっぱなしにしていますが、2液性塗料はそれでも刷毛の内部で多少は硬化して塗料カスとなります。
塗料カスはゴミと同じなのでこれもやはりブツになります。
実施工では新しいものを十分シンナー洗いした物を使用します。

1回目塗装後の研磨(アルミ板)

バスピュアコートは主剤4:硬化剤1比率の2液性で小面積の塗り板作成ですので主剤40gと硬化剤10gを料理用秤で計量し混合しました。
平面塗りでダレは無いのでシンナーは10%希釈の5gとしました。
今回は2回目の塗装を最短で行いたいので硬化促進剤を2%の1g添加しました。
硬化促進剤添加で2時間程度で研磨出来る硬化となりました。
一般には硬化促進剤は使用しませんが、業者様では使用されています。
使い回し刷毛のせいか結構ブツがありました。
♯180番のサンダー用ジスクペーパーでブツを研磨して表面を平滑にしました。
一般の水砥ぎペーパーは研磨面が黒くなる場合がありますのでサンダー用とかスポンジスクをよく使用します。

1回目塗装後の研磨(ステンレス板)

ステンレス板もアルミ板同様の作業を行いました。

2回目の塗装です(アルミ板)

1回目の塗膜研磨後2回目を塗装しました。
平面塗装なのでダレは無い為厚塗りしました。
塗装要領は1回目と同じです。
今日はもう上塗りしませんので硬化は急ぎませんが明日クリアーを塗布しますので塗料締まり強めたいのでやはり促進剤は2%添加しました。
塗料の硬化は厳密に言えば一般に48時間かかります。速乾塗料は見かけの硬化や指触の乾燥は早いですが半硬化→硬化→完全硬化の所要時間は結構かかります。

2回目の塗装です(ステンレス板)

今回は翌日バスピュアコートクリアーを塗布しました。
硬化後には細かいながらブツが点在していましたのでクリアー塗布前には研磨紙で軽めの研磨しました。1回目より粒度の細かい♯400番のサンダー用研磨紙を使用しました。次はクリアーを塗布しますので研磨跡とか研磨による黒ずみはNGです。
ブツの頭が無くなる程度の軽めの研磨後クリアー塗布しました。

バスピュアコートクリアー塗装(ステンレス板)

クリアーコートだけあって光沢はアップしました。
肌触りも滑らかです。
研磨跡も見えません。

仕上げ

ノンワックスコンパウンドの粗目と細目を使用して仕上げポリッシングを行いました。
ここまでの工程を踏みましたので精度の高い仕上がり面となりました。
弊社の請負い施工では浴室はパイロキープでの吹付けが多いですが、手塗現場の場合は今後はこの仕様で行おうと思います。

バスピュアコート タイル・陶器の目粗し要領

2019/04/14 13:24:00  実験室

バスピュアコート タイル・陶器の目粗し要領

とても優れた密着性のバスピュアコートですが、密着性の悪い素地には目粗し研磨(足付け)は必要です。4種類の研磨で密着度を確認しました。
素材は一般的なツルツル釉薬タイルです。バスピュアコートクリアーを塗布して24時間後、48時間後にチェックしました。

〇写真右 目粗し研磨無し→碁盤目テープ剥離テスト 剥離× カッターナイフでの  スクラッチテスト フィルム状剥離×でした。
〇写真左 ♯240番研磨紙で軽めの目粗し 碁盤目テープ剥離テスト 剥離×
 カッターナイフでのスクラッチテスト フィルム状剥離はありません〇

〇写真右 ♯180番研磨紙で通常の目粗し→碁盤目テープ剥離テスト 剥離無〇   カッターナイフでの  スクラッチテスト フィルム状剥離無〇でした。
〇写真左 ♯60番研磨紙で強めの目粗し→碁盤目テープ剥離テスト 剥離無〇    カッターナイフでの  スクラッチテスト フィルム状剥離無〇でした。
  但し極端に粗目の目粗しをしましたので研磨跡が塗装後に残りました。

今回のテストでは♯180番研磨紙で通常の目粗しが剥離は無く研磨後も残らない良結果となりました。
この結果はカラーでも同様です。

陶器 パステルピンク

釉薬タイルはトイレや手洗いの陶器と同質の素地です。
よって陶器でも♯180番より粗目のジスクペーパーでやや強めの目粗しで塗装可能で良いと思います。
但し過酷な箇所(耐摩擦、耐薬品、強耐水等)を求める場合は下塗りにホーローベースコートJW白の塗布が必要です。

バスピュアコートクリアー

バスピュアコートクリアーは現在各種素材で1ヶ月間の耐熱水テスト中です。
良結果となりましたらショップにアップさせて頂きます。
密着、耐薬品、耐汚染、耐水テストは良結果です。

クリアー60℃耐熱水テスト中

耐熱テスト途中経過(4月17日)

アルミ板、タイル版の60℃熱水浸漬168時間後です。
〇熱水浸漬部は両板ともカラーの変色(色昇り)はあります。
〇両版共、熱水浸漬後もテープ剥離での剥離はありません。
〇ベースコートJW、バスピュアコート間、バスピュアコートクリアー間の層間剥離はありません。
特に浸漬後のテープ剥離が問題無かった事で各塗膜の健全力を感じます。
ベースコートJWの密着力の強さも感じます。

60℃耐熱水テスト継続

バスピュアコートシンナー希釈率(ローラー施工縦面)

2019/04/10 02:41:27  実験室

バスピュアコートシンナー希釈率(ローラー施工縦面)

塗装でのシンナー希釈率は仕上がりに大きく影響します。
吹付けであればチップ経、吐出圧、吐出量、刷毛塗り、ローラー塗りであれば毛の種類や形状、塗装時の気温等々にも左右されますので最適希釈率を一様には言えませんが傾向の目安はありますので今回はバスピュアコートシンナー希釈率(ローラー施工)の確認をしてみます。
〇使用ローラーはスーパードリーム中毛4インチです。
〇塗装板はアルミ板目粗し済4枚です。右端のみ金属用ベースコート刷毛塗り済です。
〇左から10%希釈、15%希釈、20%希釈、15%希釈としました。
これまでの実施工では20%の多目の希釈で行っておりますが、今回はこれの再現確認をしてみます。

左端の10%希釈の1回塗り目です。
希釈率が少ない方がダレが少ない、塗料が多く乗りやすく色止まりが良いイメージはありますが実施工では、
〇写真のように後ダレが出ました。
〇塗料の乗りが悪く透けが目立ちます。
〇レベリングがいまいちで比較的ゆず肌感が有ります。
イメージとは逆の傾向です。


1回塗り塗装結果

左から10%希釈、15%希釈、20%希釈、15%希釈(下塗り有り)です。
結果では15〜20%希釈の塗装が
〇後ダレなく塗装出来ました。
〇レベリングが良く平滑です。
塗るときの感触はシャブい(緩目)の感触で少々不安感は有りますが、結果的には綺麗に塗れ塗料の乗りも良かったです。
この傾向は刷毛塗りでも同様です。
右端は下塗り有りでダレにくい状況でしたので15%希釈で綺麗に塗れ膜厚も付きました。

2回塗り塗装結果

1回塗りで一番肌具合の良かった20%希釈ですが、素地が鏡面のアルミ板の事もあり、20%希釈ではローラーも滑り膜厚を十分に付ける事が困難でした。
肌具合は1回目同様、平滑で良いのですが色止まりは悪くアイボリー色が白っぽく見えています。15%希釈も同様でした。
今回はシンナー希釈率による肌具合の確認テストでしたが、鏡面の縦面への直接2回塗りでの色止まりは淡彩色では難しい事も解りました。

右端のアルミ、ステンレス標準仕様の
ベースコートJW→バスピュアコート2回塗り板です。

標準仕様の3工程ではアイボリー色も完全に色止まりしています。
膜厚も十分付いており艶感も良好です。
バスピュアコートのシンナー希釈率は1回目15%、2回目20%で塗布しました。
※希釈は15%を中心の調整が推奨です。

今回のテスト塗りを踏まえホーローバス、ステンレスバスの場合は仕様にベースコートが入っており問題は無いですが2工程のポリバスの場合で同系色以外の素地に白色等の色止まりの悪いカラーを塗る場合、1工程は増えますがベースコートJW白を下塗りに塗れば色止まりは確実になると思います。

バスピュアコートクリアートップ

バスピュアコートアイボリーの半分(上部)にクリアーを塗布しました。
クリアートップの付加価値ですが、
〇艶感、美観がアップしています。
〇ザラツキ感がありません。ポリッシング仕上げの必要は感じません。滑らかです。
〇塗膜厚が増しますので耐久性はアップします。クリアーコートは耐汚染性に優れます。
3月5日からの1ヶ月間60℃熱水浸漬テストでクリアー単独は良好でした。
バスピュアコートのトップとして同様のテスト確認もこれから1カ月間で行います。

バスピュアコート1ヶ月間 熱水浸漬テスト

2019/04/06 11:05:21  実験室

バスピュアコート1ヶ月間 熱水浸漬テスト

今年の2月20日からスタートしたバスピュアコート各種素地での耐熱水テストが一通り終了しました。
1ヶ月間の60℃熱水浸漬テストです。

ステンレスバス仕様

塗料とステンレスとの密着は一様に悪いです。
ましてやハードな浴槽では尚更もちませんので弊社のステンレス仕様では目粗し+ベースコート+上塗りとしています。
写真は今回耐熱水テストをしました目粗し+ベースコート+バスピュアコートです。

1ヶ月の熱水浸漬後ですが、カッターナイフのスクラッチテストで確認してみましたが、頑強に密着しております。
ステンレス+ベースコート+バスピュアコートでは剥離の不安感は全く感じません。
よって引き続きこれまでの仕様は継続させて頂きます。
思った以上に色変化は少なく浴槽での長期の色保持も期待出来ます。

バスピュアコートクリアー(2液性ウレタン)

浴槽塗装の想定ではありませんが、
〇写真左 ステンレス+目粗し+バスピュアコートクリアーです。
 1ヶ月の熱水浸漬後です。剥離はありませんが、爪で端を強く引っかくと削れてきます。熱水浸漬の影響は受けているか?とは思います。フィルム状にはめくれてきません。

〇写真右
 写真右 ステンレス+バスピュアコートクリアーです。(目粗し無し)
 一般には目粗ししてもフィルム状に剥離する事の多いステンレス素地ですが、バスピュアコートはカッターナイフのスクラッチや爪のひっかきでは剥離しませんでした。十分な密着力が有るとは思えませんが密着の優れている塗料です。

これまでクリアーはパイロキープのみでしたが、単独での密着性はパイロキープ以上と思われますので今後はバスピュアコートクリアーも適材適所で使用していきたいと思います。



まとめ

前回は2月21日のブログでご紹介しておりますが、
今回のステンレスを含めましてバスピュアコートの耐熱水テストでは、
ポリエステル(FRP) 問題無し
ホーローを想定した釉薬タイル(ホーローベースコート下塗り→洗い場では推奨)問題無し
ステンレス(ホーローベースコート下塗り必須)問題無し
となりました。

注!タイルの密着に問題無かったのでタイル浴槽内部も可能かと言えばNGです。
  タイル浴槽の場合はタイル目地もあり、裏にモルタルがあります。
  裏面からの背圧がかかりますので剥離の可能性は大きいです。

錆転換剤

2019/04/03 00:47:30  ハウツー

進行した錆び

一般的な錆止めに変性エポキシ錆止めがありますが、ここまで錆が進行すると少々心もとないです。
強力な錆止めに重防食で使用するジンクリッチ(亜鉛末系)錆止め、錆転換型錆止等があります。しかしジンクリッチ系は作業性に難点があります。
錆転換型はコストが高いので一般的ではありませんが、小面積を塗るのであれば水性の1液タイプで上塗りも選びませんので推奨です。

ホーローバスの防錆

弊社使用の錆転換剤はシルバー色です。アルミ紛も含有しています。アルミ紛も防錆剤の一種で鱗状の被膜を作り防錆します。
錆転換とは赤錆→黒錆に転換し錆の進行を止めます。よって錆部のみにタッチアップで刷毛塗り塗布します。錆部は錆転換剤→エポキシパテ→ベースコートの工程となります。
弊社の請負い施工でも深い錆部にはこの転換剤を使用しております。
浴槽の錆部は小面積ですので弊社では少量を小分け提供させて頂いております。

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